ワードローブの色の配分でおしゃれは決まる
- おしゃれには色使いが大事ってことはわかるけど、具体的にどうすればいいの?
- ワードローブにも色使いのルールってあるの?
- 基本的な色の考え方を知りたい
こんな疑問はありませんか?今回はおしゃれな最小ワードローブの基本の色の法則を1番分かりやすく、詳細にまとめました。ルールを知っておしゃれを楽しみましょう!ぜひあなたのワードローブを揃えるときにも活用してみてください。
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コーディネートに使うのは基本3色まで
ファッションの基本として、コーディネートに使うのは3色までにおさえるといいと言われています。
1色、2色でも問題ありませんが、小物の色味も入れて全部で3色にすると一番おさまりがよく、見た目にも華やかになります。あまりごちゃごちゃとした印象になりません。
3色コーディネートの例
白、ブラウン、チェックの3色を使ったコーディネートの例。
白をメインカラーとし、アソートカラーにチェック、ブラウンでアクセントをつけています。まとまりがあり、大人っぽく洗練された印象になっています。
色の大原則【ベーシック、アソート、アクセント】
ファッションは色のバランス大事。色の大原則があります。
それは
- ベーシックカラー(基調色)
- アソートカラー(補助色)
- アクセントカラー(強調色)
です。
ベーシックカラーとは、そのコーデのベースとなる色。
アソートカラーとは、ベースの色を補助する色。
アクセントカラーとは、そのコーデに変化をもたせたり印象的にさせる色のことです。
これら3色をうまくつかうことが大事。
コーディネートの色の合わせ方|基本ルール
基本ルール*使ってはいけない色の組み合わせはない
コーディネートに使うのは、ベーシックカラーとアソートカラー、アクセントカラーの3色です。
この3色におさえておけば、基本的に使ってはいけない色やあわせてはいけない組み合わせというものはありません。
なんでも大丈夫です。ただ、色のバランスやトーンには少し気を使う必要があります。
色のルール①色の面積のバランスは6:3:1
ベーシックカラー、アソートカラー、アクセントカラーは、それぞれバランスの良い面積があります。だいたいその配分は
6:3:1
だと考えてください。
ボトム、アウターなどはベーシックカラー、トップスはアソートカラー、小物はアクセントカラー
といった具合です。この面積を守るだけでぐんとおしゃれになります。
色のルール②トーンを揃える
普段なにげなく会話の中で使っている『トーン』とは色の明るさ、色の濃さだと思ってください。
コーディネートに使う色は、トーンを揃えるとまとまって見えます。。
またトーンは季節感をあらわすこともあります。
春ならパステルカラー、夏ならビビッドカラー、秋や冬ならダークカラーなど。それぞれのトーンをあわせることで季節感がでます。
同じ色で揃えるワントーンコーデにもチャレンジ
また同じ色で揃えるコーディネートもあります。意外と簡単で、おしゃれに見えるのでかなり便利。ワントーンコーデについてはこちらから。
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ワードローブの色の法則
着回し力のあるワードローブを揃えるにはちょっとしたコツがあります。
ワードローブの色ルール①シーズンごとにメインカラーを3色決める
最小限の服で最大限着回すには、バランスの良い配色が必要。
シーズンごとにメインカラーを3色決めると着回ししやすいです。
ここで選ぶ色は何色でも大丈夫です。色の配分やトーンは大事ですが、何色を選ぶかどうかはあまり気負わなくて大丈夫です。どんな色の組み合わせでも大丈夫。
たとえば、秋冬のメインカラーは、ベージュ、オレンジ、白。春夏のメインカラーは、白、ブルー、ブラックといった感じです。
実際の着回しワードローブの色バランスはこちらで。
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あらかじめそのシーズンに着るメインカラーを決めておくと、挿し色にどの色を使うか、アソートカラーに何色を持ってくるか、ということがイメージしやすくなります。ヘッドアクセなどを選ぶときにも迷わずにすみます。
服を購入するときに「これは他の服と着回しできるかな?」と想像しやすくなります。
ワードローブ・色のルール②定番アイテムには無彩色を
ワードローブのメインカラー3色は基本的には何色でもいいのですが、着回しの良さを考慮すると定番アイテムは無彩色にするとラクです。ボトムスやアウター、ベーシックトップス、シューズなどは
黒・グレー・ライトグレー・オフホワイト・白
を選ぶと着回しがしやすくなります。
関連:少ない服で着回しする秘訣は【基本のモノトーン5色】を揃えること
ベーシックカラーを無彩色で揃えておくと、アソートカラーはどんな色をあわせてもうまくまとまります。
ワードローブ・色のルール③ビビッドカラーは慎重に
目を惹くような鮮やかな色、ビビッドカラー。ビビッドカラーは使いどころを慎重になったほうがいいです。大人の女性にとってビビッドカラーは印象が強すぎて、安っぽく見えたり、子供っぽく見えることがあります。
ベーシックカラーとアソートカラーにはビビッドカラーは使わない方が無難です。
ワードローブ・色のルール④アクセントカラーは同系色か対象色
アクセントカラー(挿し色)はアソートカラーの同系色か対象色を選ぶのがおすすめ。
コーデのアクセントにならなければいけないので、できるだけコントラストがはっきりでる色を選ぶことが必要です。アクセントカラーにはビビッドカラーもおすすめです。
同系色の場合
たとえばメインカラーは白、アソートカラーは水色の場合。アクセントカラーは、水色よりもトーンを濃くした色。ブルーやネイビーです。
トップスが淡い水色なので、アクセントにブルーのバンダナを。清楚な雰囲気を残しつつ、コーディーネートが品よくまとまります。
反対色の場合
反対色をアクセントカラーとして使う場合は赤を用います。
アソートカラーのブルーと反対色の赤をさし色にします。このとき、赤色を取り入れる配分をこぶりのバッグくらいにするのが無難。しっかりとコーディネートにポイントとしてアクセントが加わります。白、水色、赤の3色でまとめることで全体的にすっきりとした印象に。
こういったアクセントカラーを、ヘッドアクセやストール、バッグなどで取り入れていきます。
アクセントカラーの配分が大きいと……
コーディネートとしては十分まとまっていてもアクセントカラーの配分が大きいと少し幼い印象になります。大人っぽく洗練された印象をつくるなら、アクセントカラーの配分は小さくとどめておきましょう。
このコーディネートはすごくまとまっていて、おしゃれ。ですが、赤のバッグの印象が強いので、20代後半、30代の女性が同じようなコーディネートにするならもっと小さめのチェーンショルダーなどを使うと大人っぽい雰囲気になります。
具体的な反対色の例
反対色といっても、いまいちわかりにくいので、具体例を。コーディネートやワードローブづくりの参考にどうぞ。
赤 ⇔ 緑・青
黄緑 ⇔ 紫・赤
黄色 ⇔ 紺色・紫
オレンジ ⇔ 水色・青
グレースケールの与える印象を知る
グレースケールとは
グレースケールとは黒から白までの色を段階的に並べたもの。1番暗い色が黒、1番明るい色が白で、その間はグレーとなります。これを無彩色と言います。反対に赤や青、黄色、緑などの色は有彩色と言います。これらの有彩色に、無彩色を混ぜていくと、同じ色なのに深みが増したり、明るみが増したりします。
ビビッドな赤、ボルドーやマルーンの与える印象
たとえば、ビビッドな赤とボルドーやマルーンなどの色。同じ赤なのに、その色が与える印象はまるで異なります。みなさんはこの色にどんな印象を覚えるでしょうか?
一般的には
ビビッドな赤●……派手、子供っぽい、安価な
ボルドー・マルーン●……地味、大人っぽい、高級感のある
こういったイメージを持たれます。
大人っぽく落ち付いた印象を持たせたいときは、暗めの色を選ぶといいでしょう。
色が与える印象やイメージを知っておこう
色にはそれぞれ人に与えるイメージがあります。
これを知っておくと、見られたい自分を意識して色を選ぶことができます。
たとえば、生き生きと活発に見られたいときは赤。クールで冷静、知的な印象を持たせたいときは濃いめのブルーを選ぶといいです。
このように、色がどんなイメージを持つのかを知っておくとワードローブやコーデの配色を考えるときに役立つはずです。
色彩
赤
積極的・活動的・リーダーシップを感じる
オレンジ
親近感・開放的・活発な印象
黄色
無邪気・若々しい・幸福感
緑
安心感・落ち付き・穏やかさ
青
誠実さ・冷静・知的さ
紫
高貴さ・ミステリアス・上品
ピンク
女性らしさ・優しさ・可愛らしさ
白
清潔感・純粋無垢・正しさ・爽やかさ
グレー
大人っぽい・洗練された・控えめ
黒
絶対的・威圧感・スマート
トーン
パステルカラー
女性的で可愛らしい・軽やか
ダークカラー
大人っぽい・重厚感がある
ビビッドカラー
エネルギッシュ・華やかさ
≪Point!≫
同じ青でも、水色やスカイブルーは爽やかさを、ネイビーなどの濃い青は知的で自立心のある姿をイメージさせます。
色には重さがある?
また、色には重さがあります。
白のボックスと黒のボックスを見たときに人は黒のボックスの方が重そうに感じます。でも実際にはこの2つのボックスの重さは変わりません。
ファッションを語るときに「全体の見た目が重くならないように」「もうちょっと軽さをだしたいところ」という表現をするのはこのため。トーンが暗いと重たく感じ、トーンが明るいと軽く感じます。知っておくと便利です。
関連:色には重さがある|足下に暗い色を持ってくるのがおしゃれの鉄則である理由
まとめ
なりたい姿や自分の好みをだしたいときなど、色が与える印象やイメージを意識して、コーデに色を取り入れてみましょう。ここでご紹介したことを意識すればきっとおしゃれなコーディネートができるはずです。ワードローブづくりの参考にしてみてください。
(参考図書:色のパワーで心も体も元気になる!人生が豊かになる色彩心理 監修:宮田久美子 )