服はセール価格で買うべき?服を買うのに最適な時期を解説します

服っていくらで買うのが一番お得?

 

みなさんは、服はいくらで買うべきだと思いますか?

店頭で売られている服のほとんどは、もしも売れなかったときのために、セール価格で売ってもある程度採算がとれるような値段で売られています。万が一、売れなかった場合でも50%オフにしても利益がでるようにつくられているんです。

この事実を知っていると、通常の値段で買うのがもったいないような気になりませんか?今回は、値下げするのを待つべきなのか、新商品をすぐに買うべきなのかについてを解説します。

目次
  1. 服は値下げをしても利益が出るような値段に設定されている
  2. では通常の値段で買うのはもったいない?
  3. 値下げされた商品はその分の価値しかない
  4. トレンドアイテムは通常価格、ベーシックアイテムはセール価格
  5. 賢くおしゃれしよう

服は値下げをしても利益が出るような値段に設定されている

実は、洋服の値段は売れなかったときに値を下げても利益が出るように設定されています。

おそらく多くの方が、ショップのセール時に50%オフや70%オフの文字をみたことがあると思います。

「え、こんな値段で売っても大丈夫なの!?」とびっくりしてしまいそうですが、じつは多くの場合、ショップとしてはとくに問題ないのです。

多くのアパレルショップでは、50%オフや70%オフにしても利益が出るようにあらかじめ初期の値段が設定されているんです。

つまり、3000円で売ったとしても利益が出る値段の服を最初は1万円で売っています

少し詳しく説明します。

たとえば秋ごろに買った冬もののコート。そのときは1万円でだったとしましょう。でも、おそらく2月ごろになれば、半額ほどの値段で売られているはずです。

自分が1万円で買ったコートが5000円で売られているのを見たらショックかもしれません。しかし、多くのアパレルショップがこの方法で服を販売しています。

レディースのアパレルはどうしても流行りすたりが激しく、トレンドを外してしまうと大量に服が売れ残ります。トレンドを予想し、それを踏まえて服をつくっているとはいえ、その通りになる保証はどこにもありません。リスク回避の意味で、多くのアパレルショップは初期の値段を高めに設定します。

では通常の値段で買うのはもったいない?

それでは、通常のアパレルショップで売られている服を値下げ前の値段で買うのはもったいないことなのでしょうか。

「3000円で売って利益がでる商品を1万円出して買うなんて……」と思われるかもしれません。それも当然です。原価率で言えばその服は3000円の価値しかないのですから。

セールになるまで待って、50%オフになってから購入するのが賢いのでしょうか。

ここは意見が分かれるところだと思いますが、自分が気に入ったならそれは1万円を出して購入すべきです。

理由は以下の通りです。

値下げされた商品はその分の価値しかない

あくまで持論ですが、値下げされた品はその分の価値しかありません。

たしかに原価率でいえば3000円の商品を1万円出して買うのはもったいないかもしれません。しかし、ここで考えたいのは、わたしたちが購入してるのは”時間”だということです。

その商品を10月に買うときは、10月から着ることにお金を払っていると考えます。

万が一1月になってもその商品が売れ残っていてセール価格になったとして、1月に購入したとしても1月からしか着ることができません。

もしその商品がアウターだったら着られるのは冬の間だけなので、10月から3月まで着れたものを、1月から3月までの間しか着られないことになります。

つまり1万円払ったら6カ月着られて、3000円払ったら3カ月間着られる、というだけのことなのです。一見安くなってお買い得!と思われるかもしれませんが、実際にはその分の価値しかないだけです。

そもそもセールで売られている商品は、「売れ残るかもしれない」「誰も買ってくれないかもしれない」から値下げをします。値下げをせずとも人気のある商品ならセール価格にはなりません。つまりセール品はその価格分の価値しかないのです。

トレンドアイテムは通常価格、ベーシックアイテムはセール価格

しかし、セール品はすべて価値がないといっているわけではありません。たとえば、Mサイズばかりが売れてしまい、Sサイズが大量に売れ残っている場合にも、品揃えが不足しているという理由だけでセール価格になることがあります。商品自体にはなんら問題がないのに、です。

つまりセール値になっていても掘り出し物と思える商品は確かにあります。こういった商品はまさにお買い得だといえるはずです。ですが、このとき注意してほしいポイントがあります。

それはトレンドアイテムは通常価格、ベーシックアイテムはセール価格で買うべき、ということです。ベーシックアイテムとトレンドアイテムを7:3がベスト。セール値で買うべきアイテムはトレンドに左右されないベーシックなアイテムです。

トレンドアイテムは流行りすたりが激しく、セール値で買ったところで着られるのはほんのわずかの期間だけです。ならば、来シーズンも着るであろうことが分かっているベーシックなアイテムこそ、セール値で買うべきです。

トレンドの要素の少ないトレンチコートやタイトスカート、Vネックニットなどはトレンドに左右されずに着られるはずです。そういったベーシックな服こそ、良い質のものをセール価格で買うべきです。

賢くおしゃれしよう

このように服の適正値についてを考えると、セールや福袋などの誘惑に負けなくなります。安くなっているからお買い得、なのではなく、それはその値段に値下げされるだけの理由があった、と考えるべきです。

そしてその値下げされるだけの理由を考慮したうえで、本当にお買い得なお買い物をしたいものです。

こう考えるだけでより服を吟味できるようになります。みなさんも服の適正値について一度このように考えてみてはいかがでしょうか。

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